フリクション ザ・ブック
/ ブルース インターアクションズ
ISBN : 4860202120
昨年から発売されるのをずっと楽しみにしていた本がついに出たので、昨日タワレコに行って
ベスト盤CDなどとまとめて購入してきた。
レア映像のDVDもついていたりするので結構良いお値段(¥3990)^^;
しかし私のように新譜が出なくても10年以上も待ってるような人はもれなく買うでしょう(笑) 普段全く本を読まないワタクシが(苦笑) 一気に昨晩ほとんどのページを読んでしまった。「ほとんど」と書いたのは、読まなくていいというか読みたくない部分も一部あったため。
メンバーへのインタビューは、Reckの最も身近にいた人たちから発せられる言葉だけに、やはりリアルで面白い。とくに現メンバーである中村達也とその友人の文章が秀逸で、今は40代になった彼らが、イチファンとして10代から変わらないピュアな気持ちを持ち続けていることに共感。永遠のイコンであるReckに、休止していたFRICTIONをやらせようとした話は感動的です。
逆にすぐには読む気がしなくて飛ばしたのが、この本の編者でもある人の「~論」的文章。自分の勝手な思い込みや、読者にとってはどうでもいい個人的なエピソード、(自身が美術評論家のためか)アートと連結させて論じてみたり(確かにFRICTIONはアートと無縁ではないけどね^^;)…と、ちょっと的が外れた描写が多く、「あーっっ、もういいや;;」と思って途中で読む気が失せてしまった。(最近の音楽誌の文章とかも、読んでると途中でよくそういう状態になるんだが。要はウザいってこと)
実際、Reck本人へのインタビューで、その編者が散々思い入れを語った後、「はぁ~(笑)」とあっさりかわされて撃沈している部分がいくつもあり、その様子が目に浮かぶようで笑えるw
まぁ、あまり活動せずに伝説みたくなってるから、勝手に幻想みたいなものが膨らんで語りたくなるのは分からんでもない。それを素直に本人にぶつけちゃった勇気は凄いよ(笑) でも、この本の中で
HEADZの佐々木敦氏が言っているように「『論』の構築は慎むべき」なのだよ。あの佐々木氏でさえ“恐れ多い”って言ってるんだからさぁ(笑)
しかしそういう「熱さ」が作り手になかったら、この本は出来上がらなかったわけで、そのために膨大な労力を尽くしたであろう、編者には敬意を払いたい。読み手は文句だけは垂れ放題だからね(笑) でも、「熱」はキープしながら、やっぱりもっと「COOL」に作って欲しかったな~。それでこそFRICTIONでしょ^^