昨日、
チケットが取れないとボヤいていたはずのMUTE BEATのライブに行ってきました^^
>どうやって入手したかは聞かないでください(苦笑) あぁ、懐が痛い…(*_*;
最初のMCで小玉さんが
「20数年ぶりのMUTE BEATです」と言った瞬間、マジでウルウル涙ぐんじゃいましたよ…(TへT)
しかし、その後小玉さんが何度も繰り言を言うのでおかしーなーと思っていたら、ただの酔っぱらいオヤヂ状態だったと分かり、ろれつは回らないわ、演奏は何度もやり直すわで、他のメンバーはバキバキの演奏してんのに、一番グダグダだったのはリーダーの小玉さんだったというオチも(笑)
【1st MC】
「ヤーマン! 今日の音を懐かしんでくれる方も、初めての音として聴いてくれる方も嬉しいです。20数年ぶりのMUTE BEATです。MUTE BEATはいつも新しいので、あんまり時間を感じません。って言ったな今(笑)。今日は小玉のライブではありません(笑) MUTE BEATのライブです。まぁ、あんまり話を長くするとピテカンのメンバーのように怒られますから、曲をやっていきます。20何年間のうちのわずかな時間です。楽しんでいってください。ひとつ言えることは、みなさんがいてくれて、メンバーが生きていたということです。つまりは縁であります。腐れ縁、良縁、いろいろあります。つまりはすべて縁です。縁から逃れることもできないし、逃れようもありません。えー、今日はRiddim25周年、じゃない、Overheat25周年。Riddim300号記念です。MUTE BEATの結成は1982年、つまりは僕らも25周年な訳です。結成が9月ですから、これから秋まではMUTE BEATはやっていれば25周年な訳です。続きはまたあとで話します。リディム!」
【2nd MC】
小玉「20数年前、ドラマーでありながら豪太は歌っていました。MUTE BEATで歌っていたのは、初期の頃は福岡ユタカくんってね、エンちゃんって言ってPINKのボーカルですけども。そういう時代がありました。エンちゃんが歌って、それに豪太がからむ。そのうち、豪太は一人で歌を歌いたいと言い出しました。僕らはそれを認めました。その頃は僕は歌は歌えませんでした。で、ドラマーでありながら歌う豪太を見てですね、そのあと、その屋敷豪太がロンドンに行くと言ってバンドを離れました。で、それ以降の豪太の活躍を想像することもできませんでした。ただ言えることは、ドラマーでありながら、スタジオに入るとどうやら豪太は自分が歌うときだけ楽しそうに…」
豪太「ちょっとちょっとちょっと!」
小「それもおおらかさも豪太の才能なのではないかと」
豪「脚色いっぱい入ってたよ」
小「いや入ってない。豪太のMCです!」
豪「いやーかなり脚色入ってましたけど、みなさんこんばんはです。MUTE BEATの屋敷豪太です。MUTEは僕にとって本当にルーツです。このバンドがなかったら、今日の僕は本当にありません。ん~…かなり、何かこみあげてきましたけど…。でもねー、このメンツはやっててホントに楽しい。ホンットに楽しい。でね、MUTEってね、何やっても楽しいね。外と中、あ、ちょっとこの次どこに行くんだっけ?ってわかんないときは宮崎が、うまくこう…(大爆笑)(やってくれるから) で、さっきの話に戻るけど、別にオレ歌ってるときだけ楽しくしてなかったから。ちょっとね、たまにはねMUTEってマイナーでシリアスな曲が多いし、1曲2曲はちょっとね、軽い感じの曲があっていいんじゃないかな?って…」
小「違います…豪太は歌が好きなんです」
豪「それはウソじゃないです(笑)」
小「それは、その後の活躍が、歌を歌いたくて歌っているドラマーっていうのはこういうことだったんだと気づくワケです。なぁ、豪太」
豪「じゃぁとりあえず話が長くなっちゃうんで、歌いたいと思います!」
【3rd MC】
「言うまでもありません。その豪太がMUTE BEATを去った後、Simply Red、SOUL Ⅱ SOUL、国際的に活躍することになってしまったんですね。それを見て、MUTEを離れていくのもやむを得ないと思いました。それでです、ドラムが今井に代わり、続けていきました。その時まだ、朝本浩文はキーボードとしていました。ところが、それからしばらくして朝本は離れていきました。それから何年かして、宮沢くんのいるThe BOOM、あるいはUA、たいへんビッグになって、この人が一緒にバンドをやっていたんだろうかと思って、僕はテレビを見ていました。今からやる曲をほとんどライブで聴いたことはないと思います。たぶん当時このメンバーでやっていた時代に、生まれてなかった人、その後に生まれた人も、今日はいると思います。少しリバーブかけてくんねぇかこれ? 次に朝本の曲です。つまり、豪太とはKODAMA & GOTAで10年前にやってます。その時に朝本は都合で、ダメでした。一緒にやる機会がなかったのです。その時はなぜだか、朝本が人生最大のピークを迎えていたようです。なぜ今回は付き合ってくれたのでしょうか。というわけで、今日は朝本がいるってことで選びました、聴いてください。リディーム!」
【4th MC】
「何度でも言います。82年結成当時、キーボード坂本みつわ、ベース松本たかのぶ(?)、ドラム屋敷豪太、トロンボーン星ひろあき(?)、トランペット小玉、それから2年後、このメンバーになりました。そのあと、キーボードにエマーソン北村、ギターに内藤幸也、ドラムは今井秀行、ベースは変わらず松永でした。豪太は84、5年当時、自分の音楽活動の都合でロンドンに行きました。ところが、豪太がその頃ずっと使っていた、たった一つドラムがあったんです。Pearlの白いドラムでした。僕は忘れていません。その後、今井はそれを使ってたんですね。良い話です。ここで笑っていただきたいと思います。そういうバンドですMUTE BEATは。こうやって話していると、いくら時間があっても足りません。もう、あと2曲ほどで本編は終わりです。まだ、OverheatのこともRiddimのことも語っておりません。増井のことも語っておりません。増井はこののち、ハードコアバンドのKEMURIに参加し、思えば、先月亡くなったレピッシュの上田現ちゃん、上田現ちゃんのソロにずーっと参加しておりました。僕は、陰ながら、みんなの、活動を、見ていたつもりです。僕の活動は誰も見てくれません。うそです。そんなことはないです。そのあと、KODAMA & GOTAで僕はロンドンに行き、豪太とアルバムを作りました。(「こだまちゃーん!」と掛け声) ありがとう! 松永はそのあと、ソロアルバムを作りました。それが2、3年前に出たばっかりです。つまり、このバンドが20数年前こうやってライブをやっていた訳ですが、その後のメンバーがどうなっていくかは、知る由もありませんでした。でも大事なことは、今みなさんがいてくださって、メンバーがいて、今この場に一緒にいるということだけです。僕らのことをよーく知っていてくださる方々も、初めて聴く人と一緒にいるわけです。それがいいと思うんです! そういうバンドです。話をさせるとこのおっさん話が長いですから、曲にいきます」
【5th MC】
「MUTE BEATを続けていれば25周年、でもこうやって今、一緒に音を出しているのは、それぞれのメンバーが音楽を続けていたからだと思います。それでいいのだと思います。言いたいことをメモしてあるのですが、言いたいことの10分の1も言えていない。とにかく、20数年分の今日1日ですから、チケットを取るにも大変だったそうです。ホントにありがとうございます。嬉しいです。メンバーそれぞれが音楽をやり続けているわけです。松永も、豪太も、朝本も、増井も僕もです。機会があれば…(増井さんがうしろを指さす) DUB MASTER X宮崎~!! 宮崎は、当時モンクベリーズで時々酒を作ったりしていました」
宮「捕まったこともありますね」
「色々と問題もありましたが、クロコダイル、ピテカントロプス、サンビスタ、分かる人がどれくらいいるでしょうか? 慶應大学、同志社大学、大東文化大学、和光大学、一橋大学、学祭もいろいろありました。世話んなった方々が、います。そんな方々がみんな社会に出て、偉くなっていくわけです。取り残されていくのはこのおっさんです。え~、ベースの準備もできたようなので、本編最後の曲であります。みんながそうやってブーイングをしてくれたら、みんなの声がきけるかもしれません。いろいろ話したいこともあります。皆さんが来てくださった今日のこのエネルギーを受けて、今日これを返すにはちょっと1日では足りません。Overheat石井社長の気持ちもあります。これは大変なことなんです、今日は。でも僕は意外と冷静です。まぁとにかく次の曲をやってですね、みなさんが呼んでくだされば、今日許される時間やります。YES! リディム!」
【Encore1:6th MC】
「今日はNYからも来ています。鹿児島からも来ています。僕は知っています。チケットを取るのがどれだけ大変だったか、NYからも、鹿児島からも、日本全国からメールが来ました。なぜか今日のためにメル友が増えてしまったという。良く分かりませんが、世の中そういうもんです。ずいぶんお断りした友人もいます。えー、色々話をしたいですね。ところがそうはいかないっす。思いはすごく駆け巡っているわけです。おそらくOverheat「Riddim」の編集者たちもそうでしょう。あのー、言い忘れましたが、Riddim300号です。10年前に新宿のLiquidroomでやっぱりやりました。その時が200号だったのか、Overheat10周年だったのか、そんな風にしてやりました。その時が僕の再スタートであります。え~、僕はDub Stationという一人になって…ヤーマン! そのうち、いろんなバンドが出てきました。ありがたいことです……まぁいいや、その話したら長くなる。紹介します、キーボード朝本浩文! 「・・・(?)」を歌う人はいませんか? ♪ゆ・うほどう~♪」
増井「次いきましょうか(笑)」
「何度も言います、屋敷豪太ドラム! すごいです。想像もしませんでした。豪太がロンドンに行って、それからMUTE BEATは苦労が始まったのです。えーその苦労をしたベース、松永孝義! 昨年はアルバムを出しました。地味に、初のソロです。僕はライブに行きました。松永のライブに。いろいろこみ上げるものがあって、楽屋には行きませんでした。ライブが終わった後、そこで増井もトロンボーンを吹いておりました。ベース松永孝義! 松永はいろんなところでやっています。だからみなさんが今日を機会に、それぞれのメンバーがこのバンドを離れてどうなってきたか、今の活動を少しでも気がついたら見てやってください。豪太の場合は、僕がだらーっとだらしなくテレビを見ていると、豪太がテレビに出ていたりするわけです。フロントがKinKi Kidsで。そういう時にやっぱり、豪太はすごいやってるんだなーと。あと、スガシカオさんとかね。それを知らずして来た方も、知ってこられた方も…ありがたいです、ありがとう!!」
「それで、ついつい忘れてしまうんですが、宮崎泉DUB MASTER X! これがまた、いろいろやってます。あのー、エイベックス浜崎さんとか。今やエイベックスのリミキサーで、この人は暮らしています。で、元々はピテカントロプスのエンジニアでありました……話が長くなりますから、曲に行きますけど、次にやる曲は、えー僕にとってはなかなか象徴的な曲で……(増井忘れてる~!とツッコミ)……増井はね! 増井は…(飲みすぎだよ~とツッコミ) 自分のことは自分で話します」
増井「今日、ここに来られなかった人が、たくさ~んいるんですよね。ホントにね、あのーいろんな人が、『もう1回やらないんですか?』とか『必ず、もう1回やりますよね』とか、えー『次がありますよね』とか、『追加公演がありますよね』とか、そういうことばっかりずーーーっとこの1カ月ばかりの話なんですよね。みんなにチケット取れなかったんですが、ごめんなさいっ、ホントにごめんなさいっ、でも、あのー、4月2日の21時、思い出してくださいって、みんなに言ってます。あのー、来れなかった人、たくさん来てくれた人、どうもありがとう。また会えることがあったら、お会いしたいです」
【Encore2:7th MC】
「本当にうれしいです。こうやって一緒にいることが一番です。いろいろあります、ホンットにいろいろありました。喧嘩をしたり…いろいろあるんっす。いろいろは便利な言葉です。このメンバーとも久しぶりにこんなことになって、話したいことは色々あるんですが、何も話していません。外は桜が咲くばっかりで。花は散りますが、音楽に対する願いは散りません。みなさんがいてくれるからです。20年、25年を過ぎてなお、一堂に集まっているわけです。こんなバンドはあんまりいないと思います。これからこのバンドを再結成して、活動していくとか、発展的なことは何もありません。そんなことをしなくても、それぞれが活動しているからです。知っている方も、知らない方も、時々でいいですから、このメンバー一人一人が、どんな活動をしているのか、気がついたら、そこに足を運んでください。豪太も、朝本も、松永も、増井も、小玉も、DUB MASTER宮崎も、いろいろやっています、日々。そういうことです。何よりも皆さんの日々の暮らしが大事です! 今小玉はMUTE BEATを離れて素になっています。メンバーに悪いんですが、小玉一人になろうとしています。日々の暮らしが大事です。いろんなことがありました。MUTE BEATのメンバー、ここにいるメンバーもいろんなことがあるんです。それを語らずして、なぜかステージに立っているわけです。話したらキリがありません。大事なのは、日々の暮らしです。出会いがあり、別れがあり、でもまた戻ってくるかもしれない、縁があるんです。Overheatと、MUTE BEAT、共に25周年。Riddimは300号です。300号って大変なことですよ、皆さんも何か300までできることをやってみてください。いかに大変か分かることと思います。今日から0号を始める人も、300号まで行くことを考えたら大変なわけでしょ? で、このおっさんを放しておくとこんなことになってしまうので、演奏です。リディーム!」
【Encore3:8th MC】
「ベース!松永孝義、トロンボーン増井朗人!、トランペット小玉和文、ダブオペレーション、DUB MASTER X宮崎泉! OverheatとRiddim、ありがとうございます! OverheatとMUTE BEATは25周年であります。25歳の方、いるかもしれませんね。モニターのかみやんが25歳だそうです。それぞれの日々の暮らしを大事にしていってください。いろんなことがあると思います。少しでもMUTE BEATのメンバー、この音楽を、身近に置いてくださったら、嬉しいです。それだけです、ありがとございます」
「最後の曲です、リディム!」
まったく、仕事が超~溜まってるってのに、我ながら何やってんだと思いますが、小玉さんのMCはぼほ完起こしです。(自分があまりに爆笑しすぎて聞こえない箇所多数) おっさん、客席からの歓声を浴びても、ひょうひょうと語り続けるのですが、おかげでMCの間はほとんど爆笑しっぱなしでした^^;
※演奏したセットリストも入れたかったのですが、題名すぐに分かんない曲もあって…^^; もしお分かりの方がいらっしゃったら教えてください<(__)>
昔見た小玉さんのイメージは「孤高のトランペッター」。今よりもだいぶ痩せていて修行僧のようだったし、昨日みたいにおしゃべりな酔っ払いおぢさん(笑)じゃなくて、ほとんどMCもなしにただうつむいて黙々とトランペットを吹いていましたっけ。繰り出す音もまるでカミソリのようにシャープで鋭く、それに宮崎さんがものすごいリバーブをかけたりして、そりゃースリリングなライブを展開していました。
今日たまたま会った同世代の音楽好きの友人も、昔はMUTEを良く見に行ってたと話していて、フィッシュマンズやリトルテンポ、ポラリスなど、たくさんのフォロワーも出てきたけど、90年代以降は(ダブ・レゲエに限らない事だけど)それ以前にいたオリジネイターほどの威力というか、存在感が感じられるアーティストが少ないよねと頷きあいました^^ それはMUTEのメンバー全員がバリバリの現役だってことからも証明されていると思います。
昨日の小玉さんの様子は(決して悪い意味ではなく)好々爺のようで^^
MUTE BEATを本当に大切に思っているが故の積もる話。緊張のあまりか、嬉しすぎて飲んじゃったのかは本人のみぞ知るところだけど^皿^ そういう姿をファンの前で見せるようになったことが、この20数年の月日だったのかな? と思いました。そしてフロアにはメンバーを見守る愛が溢れてた。
だから、昨日のライブも、あれはあれで「アリ」だったと思う。死なずに生きていて、ずっと音楽を聴き続けていて、本当に良かったなぁ~と心から思ったもの。
【追記】
宮崎さんのおっしゃりたいことはよーく分かりますuu;
でも、やっぱ楽しかったっすよ^^